見本誌♪ 

2011, 05. 22 (Sun) 00:00

本日、ガッシュ文庫「背徳のマリア〈上〉」の見本誌が届きました

この作品を無我夢中で書いていた自分を、感覚的には覚えている…ような気がします。
ちょっとだけ「あのころ」の自分に戻れたような気がして、意味もなく泣きそうです。
遠いような、懐かしいような、寂しいような、微笑ましいような。

いま思えば、当時の私は執筆中、「自分の肉体」を手荒に扱っていました。
書き終えたとき、毎回喉がヒリヒリ痛むんです。
なぜなら、水を飲むために席を立つ時間が勿体なくて、トイレに立つ時間も取られたくなくて、
それゆえ飲まず食わずで朝から夕方までぶっとおしで書き続け…という、
じつに健康に悪い書き方を続けていたせい。
しょっちゅう風邪引きさんでした。


書きたい書きたい、書きたい……その一心だったのかな。
書かせてください。私に書かせてください。
時間がある限り書かせてください、書く時間さえくれれば、他にはなにもいらない────って。
たぶん、そんなふうだったのではないかと。


いまの自分が当時の自分になにか声をかけるとすれば……この一言です。




「よく頑張ったねぇ」




なんというかもう、相当しんどかったんだろうなと思うので。



当時は、「書くと余計しんどいよ」ということを、全然わかっていなかったんでしょう(笑)。
でも、書いたおかげで整理がついて、救われたのも、また事実。
なぜなら私は、いま平穏。



28日発売です。
よろしければ書店さんで、昔の私と再会してやっていただけませんか?
AZPt様描く荘厳な満月が目印です。

お手にとっていただければ、光栄です。
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コメント

jin

満月♪

今回の文庫では、
おそらく装丁さんも「このイラストの邪魔をしたくない」という気持ちが大きく働いたのではないかと思うのです。
タイトル文字が、めっちゃ遠慮がち(笑)なんです☆
眺めていると迫力がじわじわと沁みてきますよ。
このボディブローは、もうそのまま身を任せたくなる恍惚感を伴います。
ぜひ、味わってください☆

2011/05/28 (Sat) 08:14 | jin | 編集 | 返信

たまこ

満月!!

 満月。すごいなあ。絵を描く人の表現は。この満月という言葉を読んだとたん、わたしの中の「背徳のマリア」のありとあらゆるイメージがどんどんわいて出てきましたv-352v-46v-352
 わたしは小説を書いていたわけではないのですが、若いときは外界から自分自身を遮断してなにかに没頭することを繰り返していました。そこにいるのに、そこにいないのです。もちろん、水分補給もトイレもなしe-277e-274e-286e-277
 でも、それをなぜか若さというやつは支えるのです。だけど、なんていうのか、覚せい剤ドーピングv-91で三日三晩寝ないで徹マン状態e-362というのを日課にしています状態という感じで、全然さわやかな若者の肉体的e-218、精神的e-434な状態にありませんでした。
 なのに、こういう没頭状態を繰り返すことにその原因があると考えずに、むしろ没頭状態があるゆえに命存えられているのだと思い込んでいました。
 そして、健康増進のためにやみくもに走ったりe-365、ジムに通い始めたりe-352、「陽気なお酒は心身を若返らせるのよ!」と飲んだりe-268と、もう行き当たりばったりもいいところの迷走を重ねていました。ああ、かん違いe-269
 でも、やっぱり、そんなことしながら重ねてきた日々の経験と感動が、今のわたしを支えてくれています。
 陣先生の場合は、そこで創作をなさっていた。ということは、その没頭状態はどのくらいの集中であり、エネルギーを要したものであったことか。
 わたしにとって、「背徳のマリア」は特別な作品です。読んでいる間中、もう無防備になってしまって、愛されたいという気持ちで自分がいっぱいになって。そして、読んでしばらくも、読むのを中断している間も、身体全体で波の音を感じるのです。
 作り手が懸命になって作った作品というのは、なにかが宿って、そのなにかが作品を味わった人に伝わると、経験から信じていましたv-345
 「背徳のマリア」も、そうだったのですね。
 今の陣先生の平穏と新しい「背徳のマリア」との出会いに乾杯したいですe-401
 最後に、「安藤先生が好きだ!!」e-327e-372e-442

2011/05/26 (Thu) 10:42 | たまこ | 編集 | 返信

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