ありがとうございました
2019, 05. 30 (Thu) 13:53
あまりにも蕁麻疹が引かないので、いつもの耳鼻咽喉科へ。
花粉薬のシダトレンが、今月からシダキュアに変わったばかりで、
もしかしてこれが体に合わないのかな……と思って。
患部を見せると、先生いわく「これは蕁麻疹じゃないよ」。
蕁麻疹……てか、湿疹が出始めた前後の状況を話したところ、
「それは日光過敏症ですね」と断言されてしまいました(;д;)
「日に当たらないようにしてください。長いズボン穿いて」と。
「シダキュアのせいにしたら、シダキュアが可哀想だよ」と真顔で宣う先生。
はい、ごめんなさいプリキュ……違った、シダキュアちゃん(;д;)
……日曜は終日野外のお仕事だったから、
スカート&半袖で直射日光バンバン浴びていた。
あの「日光」や「紫外線」が原因だったのね。
そういや昔、日光に当たった臑が真っ赤に腫れて、
細かな水疱ができたのでした。遠い昔すぎて、忘れてた。
疲れとか、そういうことじゃなくて、「日光」……。
おぅ。
私の体、弱すぎる(;_;)
今後お外の仕事、受けられないじゃん……(;_;)
手持ちのザイザル(抗ヒスタミン薬)が効かなかったことを伝えると、
もっと強い薬にしましょうとのことで、
早速ソイツを一錠きゅっとキメました。
内服してから2時間ほど経過していますが、
痒みと皮膚の赤みが、治まってきています。
ありがたや……。
さて、そんな話がしたいわけではなく。
病院帰りに「龍と竜〜清明〜」のゲラを猫に託してから、
自分のためにケーキを買いました。
大好きなメレンゲのモンブランは品切れだったので、
中がパイになってるのを。
あとはオーソドックスにイチゴショートと、濃厚チョコレートケーキを。
贅沢できる身分じゃないけど、今日だけは特別。
慎ましく、いろいろお祝い。
23周年、24年目。
獣、商業ラスト。
龍と竜、商業ラスト。
「よく頑張ったね」と、褒めました。
私を支えてくれたキャラたちと、
最後までつきあってくださった読者様たちと、
そしてなにより、魂こめて書き続けた自分自身を。
この23年の間に、ほんっっっっっとうにいろんなことがありました。
でも、プライベートでなにが起きようと、
九堂&廉、龍&竜城、じろちゃん&颯太、
真崎&倫、史朗&那月、トーマに大悟に理久、大好きなチーちゃん、
圭介、彰、安藤仁……
この人たちを、私というフィルターを通して世に送り出すことが、
今生の私に与えられた使命であり、役割だったのだと思っています。
途中、私なかなか大きな交通事故に数回巻きこまれておりまして、
生きているのが不思議なくらいの事故が、2回あります。
そのうちのひとつ。
迎えに来てもらった車の助手席に乗ろうとしたら、
窓も開いていないのに、シートがベッタリ濡れていたので、
後部席に座ったのですが──────その、5分後。
大きな交差点。
左折すべく、ウインカーを出して停車している、こちらの車。
うしろから猛ピートで飛ばしてきたのは、一台のスポーツカー。
スポーツカーは、スピードを落としませんでした。
助手席を抉って衝突し、二台とも大破しました。
あのとき助手席が濡れていなかったら。
後部席に移っていなかったら。
私はこの世から消えていたでしょう。
そしたら廉たちも存在しなかった。
その前に、小説を書くという人生が待っていたことも、
知らないままだったんだなぁ……と。
運命は、紙一重。あの日を思いだすたび感じるのは、
いまある命は、授かり物だということ。
やるべき仕事をやり遂げなさい、という強いメッセージ。
誰かが守ってくれたという、感謝。
日々の雑務で慌ただしくしていると、
あの日の感謝も、つい忘れがちになるのですが、
読者の皆様からお手紙をいただき、
「廉たちを生んでくれてありがとう」……などという一文を目にした日には、
もう本当に、なんていうのか……
私を生かしてくださって、役割を与えてくださって、
誰かの糧にしてもらえて、喜んでいただけて、
本当にありがとうございますと、
目には見えない守護神たちに、両手を合わせて拝みます。
そういや節目の20周年には、
ガッシュさんから「獣」を再版してもらったのでした。
「東の双龍、西の唐獅子」を上梓して、
赤いカバーも鮮烈な小冊子を出していただきました。
あれって、まだ三年前なのですね。
廉たちとのつきあいが長いから、もっと昔の作品かと勘違いしそうになります。
こつこつ、こつこつ。毎日こつこつ。
そして、ふと思いだしたように振り返れば、
あっという間に三年も進んじゃってましたよ……という感じ。
時の経つのは、早すぎます。
ケーキをぶら下げて帰宅したら、
読者様からのギフトが転送されていました。
待ちきれなくて、キッチンで立ったまま読破。
早くも「獣・夜叉」の感想です。びっくりぽん(おぉ、久々)

もう…………涙が止まらない。
ここまで感じてくださること、大切に思っていただけること、
私と同じ「ラストシーン」を、おそらく思い描いていらっしゃること、
全部が本当にもう嬉しくて、ありがたくて、
商業完結にしてしまうこと、本当にごめんなさい……と、
直接謝罪したいような気持ちにさせられました。
私も、言いたいことがたくさんあります。
聞いてもらいたいこと、いっぱいあります。
でも、作家は作品で伝えるしかないと思うから、
いま私が皆様にお届けできるのは、本。
お届けした書物。これが、いまの私のすべてです。
……以下、めちゃくちゃ個人的な考え方です。
読者様は、作家や作品を選べます。
だから、自分に合う作品をどんどん選んでいけば、
永遠に、この世界を楽しめます。
一時期を楽しく過ごしていただければ御の字。
万が一にも読み返していただければ、そりゃ最高に幸せです。
どんなふうにでも、自由に使ってください。
もしも飽きたら、捨ててください。
忘れて、次を楽しんでください……と思っています。
だって、「本」ですもの。
買った人が、自由に活用すればいいのです。
作家、そして作品は、読者様を「選び」ません。
読者様から「選ばれ」なければ、
作家も作品も、その人の中には存在しません。
この世に存在しないも同然です。
……と思っています。
だからこそ、思います。選んでくださって、ありがとうって。
夜空から、星をひとつだけ選ぶような確率で、
みつけてくださって、ありがとう。
手にとってくださって、ありがとう。
たとえ一時であれ、キャラたちに、こんなにも熱い思いを寄せてもらえた。
この人の長い人生の中で、一瞬でも「大好き」と感じてもらえた。
そのキラキラした瞬間、瞬間を感じさせてもらえることは、
物書きとしての私の栄誉であり、誇りです。
お手紙にしたためられた切なる想いが、嬉しかった。
「獣」を書いた人間として、心から感謝いたします。
アイスコーヒー用の豆を挽いて、
氷とミルクどっさり入れて、
ケーキを用意して。
もう一度お手紙を拝読して。
今日は、このあと放心します(笑)。
夕方になって日が落ちたら、
駅前にでも散歩に出よう。
明日は仕事だ。スーツ着て、頑張ろう。
…………いま、外の仕事のマネージャーからメールが。
「日曜の仕事、先方からお礼の連絡があったよ」とのこと。
日光湿疹、報われました(笑)。
頑張れば、きっと報われる。
頑張ろう。
どこかで誰かが喜んでくれるなら、頑張ろう。
それが私の、身に余る人生を授けてくださった方々への恩返し。
ブログ、ながーい(笑)。
では、また。
花粉薬のシダトレンが、今月からシダキュアに変わったばかりで、
もしかしてこれが体に合わないのかな……と思って。
患部を見せると、先生いわく「これは蕁麻疹じゃないよ」。
蕁麻疹……てか、湿疹が出始めた前後の状況を話したところ、
「それは日光過敏症ですね」と断言されてしまいました(;д;)
「日に当たらないようにしてください。長いズボン穿いて」と。
「シダキュアのせいにしたら、シダキュアが可哀想だよ」と真顔で宣う先生。
はい、ごめんなさいプリキュ……違った、シダキュアちゃん(;д;)
……日曜は終日野外のお仕事だったから、
スカート&半袖で直射日光バンバン浴びていた。
あの「日光」や「紫外線」が原因だったのね。
そういや昔、日光に当たった臑が真っ赤に腫れて、
細かな水疱ができたのでした。遠い昔すぎて、忘れてた。
疲れとか、そういうことじゃなくて、「日光」……。
おぅ。
私の体、弱すぎる(;_;)
今後お外の仕事、受けられないじゃん……(;_;)
手持ちのザイザル(抗ヒスタミン薬)が効かなかったことを伝えると、
もっと強い薬にしましょうとのことで、
早速ソイツを一錠きゅっとキメました。
内服してから2時間ほど経過していますが、
痒みと皮膚の赤みが、治まってきています。
ありがたや……。
さて、そんな話がしたいわけではなく。
病院帰りに「龍と竜〜清明〜」のゲラを猫に託してから、
自分のためにケーキを買いました。
大好きなメレンゲのモンブランは品切れだったので、
中がパイになってるのを。
あとはオーソドックスにイチゴショートと、濃厚チョコレートケーキを。
贅沢できる身分じゃないけど、今日だけは特別。
慎ましく、いろいろお祝い。
23周年、24年目。
獣、商業ラスト。
龍と竜、商業ラスト。
「よく頑張ったね」と、褒めました。
私を支えてくれたキャラたちと、
最後までつきあってくださった読者様たちと、
そしてなにより、魂こめて書き続けた自分自身を。
この23年の間に、ほんっっっっっとうにいろんなことがありました。
でも、プライベートでなにが起きようと、
九堂&廉、龍&竜城、じろちゃん&颯太、
真崎&倫、史朗&那月、トーマに大悟に理久、大好きなチーちゃん、
圭介、彰、安藤仁……
この人たちを、私というフィルターを通して世に送り出すことが、
今生の私に与えられた使命であり、役割だったのだと思っています。
途中、私なかなか大きな交通事故に数回巻きこまれておりまして、
生きているのが不思議なくらいの事故が、2回あります。
そのうちのひとつ。
迎えに来てもらった車の助手席に乗ろうとしたら、
窓も開いていないのに、シートがベッタリ濡れていたので、
後部席に座ったのですが──────その、5分後。
大きな交差点。
左折すべく、ウインカーを出して停車している、こちらの車。
うしろから猛ピートで飛ばしてきたのは、一台のスポーツカー。
スポーツカーは、スピードを落としませんでした。
助手席を抉って衝突し、二台とも大破しました。
あのとき助手席が濡れていなかったら。
後部席に移っていなかったら。
私はこの世から消えていたでしょう。
そしたら廉たちも存在しなかった。
その前に、小説を書くという人生が待っていたことも、
知らないままだったんだなぁ……と。
運命は、紙一重。あの日を思いだすたび感じるのは、
いまある命は、授かり物だということ。
やるべき仕事をやり遂げなさい、という強いメッセージ。
誰かが守ってくれたという、感謝。
日々の雑務で慌ただしくしていると、
あの日の感謝も、つい忘れがちになるのですが、
読者の皆様からお手紙をいただき、
「廉たちを生んでくれてありがとう」……などという一文を目にした日には、
もう本当に、なんていうのか……
私を生かしてくださって、役割を与えてくださって、
誰かの糧にしてもらえて、喜んでいただけて、
本当にありがとうございますと、
目には見えない守護神たちに、両手を合わせて拝みます。
そういや節目の20周年には、
ガッシュさんから「獣」を再版してもらったのでした。
「東の双龍、西の唐獅子」を上梓して、
赤いカバーも鮮烈な小冊子を出していただきました。
あれって、まだ三年前なのですね。
廉たちとのつきあいが長いから、もっと昔の作品かと勘違いしそうになります。
こつこつ、こつこつ。毎日こつこつ。
そして、ふと思いだしたように振り返れば、
あっという間に三年も進んじゃってましたよ……という感じ。
時の経つのは、早すぎます。
ケーキをぶら下げて帰宅したら、
読者様からのギフトが転送されていました。
待ちきれなくて、キッチンで立ったまま読破。
早くも「獣・夜叉」の感想です。びっくりぽん(おぉ、久々)

もう…………涙が止まらない。
ここまで感じてくださること、大切に思っていただけること、
私と同じ「ラストシーン」を、おそらく思い描いていらっしゃること、
全部が本当にもう嬉しくて、ありがたくて、
商業完結にしてしまうこと、本当にごめんなさい……と、
直接謝罪したいような気持ちにさせられました。
私も、言いたいことがたくさんあります。
聞いてもらいたいこと、いっぱいあります。
でも、作家は作品で伝えるしかないと思うから、
いま私が皆様にお届けできるのは、本。
お届けした書物。これが、いまの私のすべてです。
……以下、めちゃくちゃ個人的な考え方です。
読者様は、作家や作品を選べます。
だから、自分に合う作品をどんどん選んでいけば、
永遠に、この世界を楽しめます。
一時期を楽しく過ごしていただければ御の字。
万が一にも読み返していただければ、そりゃ最高に幸せです。
どんなふうにでも、自由に使ってください。
もしも飽きたら、捨ててください。
忘れて、次を楽しんでください……と思っています。
だって、「本」ですもの。
買った人が、自由に活用すればいいのです。
作家、そして作品は、読者様を「選び」ません。
読者様から「選ばれ」なければ、
作家も作品も、その人の中には存在しません。
この世に存在しないも同然です。
……と思っています。
だからこそ、思います。選んでくださって、ありがとうって。
夜空から、星をひとつだけ選ぶような確率で、
みつけてくださって、ありがとう。
手にとってくださって、ありがとう。
たとえ一時であれ、キャラたちに、こんなにも熱い思いを寄せてもらえた。
この人の長い人生の中で、一瞬でも「大好き」と感じてもらえた。
そのキラキラした瞬間、瞬間を感じさせてもらえることは、
物書きとしての私の栄誉であり、誇りです。
お手紙にしたためられた切なる想いが、嬉しかった。
「獣」を書いた人間として、心から感謝いたします。
アイスコーヒー用の豆を挽いて、
氷とミルクどっさり入れて、
ケーキを用意して。
もう一度お手紙を拝読して。
今日は、このあと放心します(笑)。
夕方になって日が落ちたら、
駅前にでも散歩に出よう。
明日は仕事だ。スーツ着て、頑張ろう。
…………いま、外の仕事のマネージャーからメールが。
「日曜の仕事、先方からお礼の連絡があったよ」とのこと。
日光湿疹、報われました(笑)。
頑張れば、きっと報われる。
頑張ろう。
どこかで誰かが喜んでくれるなら、頑張ろう。
それが私の、身に余る人生を授けてくださった方々への恩返し。
ブログ、ながーい(笑)。
では、また。
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